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「想うベンチ―いのちの循環―」大阪・関西万博会場からの引き継ぎ

エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社が進めるプロジェクト「想うベンチ ―いのちの循環―」は、大阪府産木材を用い、森と人のつながりを感じることを目的に大阪・関西万博会場へ設置されました。grafがデザイン・製作を担当したベンチは、「1本の樹をありのまま使いきる」をコンセプトに、1本の樹から座面や脚を切り出し、切り込みを入れて組み上げるミニマムな構成としています。樹の太さの違いや反り、割れといった変化もできる限りそのまま受け入れる設計とし、森といういのちの時間と素材の物語を感じられるようにしています。

万博会期中には世界中から訪れた多くの来場者がこのベンチに腰かけ、木の手ざわりや存在感に触れながら思い思いの時間を過ごしました。現在、ベンチは小学校や幼稚園、医療機関、企業オフィスなど、さまざまな場所で使われ始めています。日常的に使われ続けることで、地域材の循環や自然との関わりを身近に考える機会を生み出し、新たな社会的役割を担い始めています。

そのひとつが、堺市立新檜尾台小学校です。2025年3月に校庭の「みんなのオリーブの森」が整備されたこの場所での引き継ぎが実現しました。オリーブの森では、子どもたちが日々自然と向き合いながら学び、探究する活動が進んでいます。
引き継ぎの機会には地域の方々や制作関係者も集い、ベンチに込められた想いや背景が共有されました。ベンチは、座るための道具としてだけでなく、自然と人、人と人をゆるやかにつなぎながら、この場所でこれからの時間を重ねていきます。

想うベンチProject
想うベンチができるまで


撮影|山本康平