和歌山県広川町に残る、国の重要文化財「東濱口家住宅」。江戸時代より庄屋として地域を支えてきた旧家であり、江戸から明治にかけて増改築を重ねながら、約300年にわたり住み継がれてきた住宅です。異なる時代の建築がひとつの敷地の中で共存するその姿は、国の重要文化財として高い建築的・歴史的価値を有しています。
grafでは、この東濱口家住宅のWebサイト制作を担当。
歴史的建築としての背景や空間構成、そしてこれから地域に開かれた文化拠点として活用されていく姿をひとつの物語として伝えられるように、情報整理とサイト設計を行っています。
サイトには階層を設けず、東濱口家の歴史や建物に関するコンテンツを、時代の流れに沿って実際に空間を巡るような感覚で読み進められる構造にしました。既存資料をもとに文章を再構成し、建物に宿る時間の重なりや静かな佇まいが伝わる表現を心がけています。
歴史的建造物の保存と活用、その価値を次の世代へ手渡していくための「入口」となるWebサイトとして、企画・構成からデザインまで一貫して制作しました。
東濱口家住宅



Team
プランニング・ライティング・デザイン|米山菜乃花(graf)
写真|米山菜乃花(graf)、村川晃一郎(graf)
Web制作|多々良直治(cahier)










