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HERE AND NOW – Crafts from SATSUMA

graf shopでは、4月2日から鹿児島のクラフトの現在地を探る「HERE AND NOW – Crafts from SATSUMA」を開催いたします。
陶芸、木工、染物、和紙、漆、皮革など、実にさまざまなジャンルの作品が日々生まれている鹿児島のクラフトシーン。県下の作家たちがお店とタッグを組んで出店するクラフトイベントが立役者となり、作り手同士、またお店と作り手とを密接に結びつけてきました。
クリエイティブの輪は、世代を超えてますますの広がりを見せ、作家たちの多様性を育んでいます。国内有数の伝統工芸産地で武者修行したもの、海外で研鑽を積んだもの、はたまた他ジャンルから転身したものや移住者など。こうした作り手たちが、価値観をシャッフルし、より多面的なものづくりを生み出す原動力になっているのです。
絶えず変化し続ける彼らの視線はいま、地元特有の資源や伝統、その土地にしかない文脈へと深く結びついています。作り手たちの個性が余すところなく表現されたクラフトには、土地の個性が色濃く写し出されているはずです。鹿児島の豊かな風土を感じ取っていただく機会となれば幸いです。

HERE AND NOW – Crafts from SATSUMA
会期|2024年4月2日(火) – 14日(日)
時間|11:30-18:00 定休|4月8日(月)
場所|graf shop (大阪市北区中之島4-1-9 graf studio 1F)
問合せ|06-6459-2100 (担当:北尾・寺田)

参加作家
岩切 秀央(陶芸)
野口 悦士(陶芸)
ONE KILN(陶芸)
Akihiro Woodworks(木工)
工房 沙弥糸(布)
早水 惠一郎(和紙)
岩元 航大(プロダクト)
Roam(プロダクト)
磯畑 弘樹(写真)

岩切 秀央
鹿児島県生まれ。大学で陶芸と出会い、卒業後は大学院で学びながら陶磁器工房〈ONE KILN〉で働く。2021年 独立、鹿児島を拠点に活動、東京〈白日〉にて初個展。

粘土を薄くスライスしたものを石膏型に押し当ててつくっています。(タタラ技法)型を使っているので同じサイズにはなるのですが、力の入れ具合によって歪み方が変わります。自分と土の関わり合いが形となって現れてくる歪みを大切にしています。

野口 悦士

1975年生まれ
1999年種子島にてやきものをはじめる
2018年鹿児島市に移転

鉄分の多い土ひとつと、複数の釉薬で様々な表情になるように工夫しています。

ONE KILN(ワンキルン)
「ひとつの窯」という意味をもつ、鹿児島の陶器工房。桜島の火山灰を釉薬に用いた「ASHシリーズ」や、自ら掘った土から創作する「CULTIVATEシリーズ」など地元の素材を使ったテーブルウェアを制作している。

「ASH」は、「ONE KILN」が2010年に発表したシリーズ。 桜島の火山灰(ASH)に着目し、それを調合した独自の釉薬を用いて作陶しています。

Akihiro Woodworks
鹿児島を拠点に活動する木工集団。「jincup」等オリジナルプロダクト製品の展開、家具制作、店舗、住宅内装から、彫刻作品、インスタレーション作品の発表など、活動の幅を広げ続けている

「Akihiro Plate」は、僕らなりの削り方や粗どりの方法を取り入れながら少しづつブラッシュアップを繰り返し、兄弟で作り続けてきたこのプレートに名前をつけることになり改めて作ってきた日々を思い出しています。親父へのリスペクトを込めて僕らの苗字である秋廣から取っています。

工房 沙弥糸
布作家。鹿児島在住。長年着物に携わってきた経験を活かし大島紬など着物地を使った衣服や奄美大島で自ら染め奄美シリーズと題した洋服を制作。[無理せず あるがままに無駄を出さず 自然から教えてもらいながら使い切る]を大事にしながら布つなぎなど装飾品なども手作業で制作。

本場奄美大島紬の泥染めを担う金井工芸の協力のもと、奄美大島で自ら染色した麻、古布、蚊帳生地などを韓国のポジャギに倣って「布つなぎ」を制作しています。

早水 惠一郎
岐阜の美濃にて手漉き和紙の工程を学んだ後、地元の鹿児島にて紙漉きを始める。楮や三椏を原料に、煮熟から紙漉き、紙工に至る全ての工程を手作業にて行う。

木に和紙を貼った後、漆や天然染料を施した作品です。竹籠や木に和紙を貼り、その上から柿渋や漆を塗って強度を持たせる一閑張という技法がベースにあります。器の折敷や花器の敷板としてなど、サイズや形によって自由な発想でお使いください。

岩元 航大
鹿児島県生まれ。2009年神戸芸術工科大学入学後、デザインプロジェクト「Design Soil」に在籍し、イタリアのミラノ・サローネを中心に海外の展示会に多数参加。 

近所のホームセンターで簡単に手に入る塩ビ管。回転させながらゆっくりと熱し、一方の口に蓋をしてもう片方から空気を送り込むと花器がひとつ出来上がります。ひと手間加えることでこれまでにはない新しい価値を与えられるのではないでしょうか。

ROAM 松田創意
Roamには「楽しい放浪」という意味がある。僕のものづくりは木工家具職人としてスタート。相手がいることで、自分の視点が変わり、観念が変わり、今までそこにある存在価値が変わる。そして次へとつながる。それが Roam「楽しい放浪」だと思う。

2021年にスタートしたプロジェクト#SPHERICON_by_Roamでは、さまざまなテストケースを経て辿り着いた樹脂素材などでスフェリコンを生み出す。

期間中のイベント 天狗櫻×Boy
4月6日(土) 17:00-21:00
鹿児島県いちき串木野市の白石酒造の焼酎「天狗櫻」と、昨年12月江戸堀にオープンした人気店Boyによる焼酎にあわせた食事を召し上がれるイベントを開催いたします。
メニューなどの詳細は追ってお知らせいたします。