木材、仕上げについて Wood / Finishing

素材についての知識を持つことで、家具のことがもっとたのしく味わい深いものになる。そう私たちは考えます。
以下のコンテンツでは、木材や種類、仕上げなどをご案内いたします。
お客さまとご愛用の家具との関係をより良くするための手引きとして、ぜひご活用ください。

木材の違いについて

無垢材 (solid wood)

天然木をそのまま切り出したものを無垢材と呼びます。
同じ木目を持つ木は2つとないので、その家具だけが持つふくよかな表情がそれぞれの家具でお楽しみいただけます。また木本来の表情や肌触りもたいへん魅力的で、お手入れやメンテナンスをしてあげることで味わい深い経年変化が生まれます。永くご愛用いただき、あなたにしか出せない表情を持った素敵な家具に育ててください。

突板 (plywood)

突板(つきいた)と読みます。
無垢材を薄くスライスした木材のことを差し、grafの家具では主に「箱もの」と呼ばれるキャビネットやローボードなどの家具を作る際に使用しています。
加工の自由度が高いのでプランクトンチェアに代表されるような曲げ加工をすることが可能です。

シナ合板 (shina plywood)

合板の表面にシナ材を貼ったものをシナ合板といいます。
この合板が日本の企画サイズである3尺(90cm)× 6尺(180cm)で作られているため、一般的に通称3/6(サブロク)と呼ばれます。grafの代表的なシリーズである3/6(サブロク)シリーズは、この呼称がそのままラインナップの名前になったものです。

樹種について

タモ (tamo)

grafの家具によく使用される、深くはっきりした木目の美しさを持った、経年変化を楽しむことができる上質で丈夫な木材です。バットの原材料としても使用されています。

オーク(oak)

斑(ふ)と呼ばれる、木目とは別に走る筋があるのが特徴です。
その美しい表情から高級木材として知られ、ヨーロッパでは古くから家具はもちろん、家屋や船などに幅広く使用されてきました。
オークとは、わかりやすく言うとドングリが実る木のことを指します。

チーク (teak)

油分を多く含む東南アジアが原産の木材です。
長く使うと深みを持った綺麗な飴色になることから家具材として重宝されています。
水に強い特徴を持ち、古くからヨットや船の甲板によく使われています。
北欧の家具に多く使われている木材でもあります。

アルダー (alder)

オイル塗装をすると褐色になり綺麗な木目を見せてくれます。
grafでは節の風合いを活かし、木が持っている無骨さや逞しさといった表情が楽しめる使い方をしています。
エレキギターなどの楽器によく使用されている木材です。

ウォルナット (walnut)

なんといっても特徴は珍しい赤い木目です。
世界的に高級材として扱われており、工芸品や高級家具の材料として用いられています。
独特の色味から装飾材や突板などに加工されています。クルミのなる木としても有名です。

仕上げについて

オイル (oil finish)

植物性の天然オイルを家具に染み込ませる塗装方法です。
ウレタンやワックスの仕上げが木の表面をコーティングすることであるのに対して、オイル仕上げは木にオイルを染み込ませる塗装方法なので、木の素材感が伝わる触り心地が楽しめます。
無垢材の魅力を一番引き出す塗装方法ともいえるので、わたしたちスタッフも気に入っている仕上げ方法のひとつです。

ワックス (wax finish)

歴史の古い塗装方法です。
市販されている家具用の固形ワックスを使って丁寧にメンテナンスを繰り返すことによって、味わい深い表情になっていきます。grafでは主に3/6(サブロク)シリーズの家具の仕上げに使用されています。

クリアウレタン (clear finish)

家具の表面を堅いウレタン樹脂でコーティングするので水や傷、熱に強いのが特徴です。
主に突き板を使用した家具の仕上げに使用しています。