長い年月を経て景色に溶け込んだしし垣のように、自然と人工物とがゆるやかに繋がっていくための装置、あるいは場について考えてみる。この島の生活に違和感なく寄り添うものとは何だろうか。 制作 / 服部 智樹、手塚 賢太郎、伊藤 栄紀、稲毛 信輔(graf labo)
三都半島の長崎のしし垣
用途の転用 全長200mあると言われる三都半島の長崎のしし垣は土塁と呼ばれる土を盛り上げてつくられた塀で出来ている。 スケッチは土塁でつくったイスやベンチ。人が使えるものに置き換えてみた。
自然と人をつなぐ 山の中にあったこの建造物が住空間のなかに持ち出されたことで、本来は動物(この場合は猪)と人間との領域を隔てる存在だったものが、自然と人、人と人を繋ぐ存在として生まれ変わった。