あなたと同じ日、同じ季節。私たちはあなたと同じように暮らしながら、
新鮮な発見や驚きを素にgrafをつくっています。
本日10日(金)より東京ミッドタウン・デザインハブではじまった特別展「my home town わたしのマチオモイ帖」に、ひょんなきっかけでボク、作品を出展しています。もともとはこの企画にgrafも何かしらで関われないかという運営側の相談を受けたことがきっかけだったのですが、その日のその打合せが終わる頃にはその場にいたボクと服部さんが展覧会に参加、出展するという展開になっていました、しかもすごく自然な成り行きのようにして(あれれれ)。打合せの際、このマチオモイ帖企画がはじまったきっかけのお話を伺ったのですが、とてもドラマチックですてきな経緯だったので、なんだかボクなんぞが参加してもいいのかしらと恐縮していましたが、そんな素敵な企画への呼びかけに素直によろこんでワクワクもしていました。
今回の製作のために、折角だからと滅多にしない年末の帰省をして作品の舞台となる町を歩き倒して気が付いたのが、町に対する自分の記憶のあいまいさ。おまけに街並み、特に駅前や駅舎は開発されていて全く別のモノになっているし、道路が広くなっているようないないような、どこに何が建っていてなにがどうなっていたのかもよく思い出せない。ボクの知らぬ間にノスタルジーもスッキリと舗装整備されてしまったような感覚。
もともと住んでいたところがニュータウン開発の端っこだったので、道路の拡幅工事は中途半端にずっと続いていたし、バシバシ木が切り倒されたり、田んぼや果樹園は潰されて戸建て住宅が建ち並ぶという光景を小さい頃から目の当たりにしていたので、いったい何をもって町本来の姿というのか疑問に思っていました。今回の街歩きではトコトンそういうことを突きつけられたけど、だからといってこれらがネガティブな要素ではなくて、まぁ、しょうがないよなーと思っているんですけどね。なんと言ったってボクはいろいろを忘れ続けているから、変わり続ける町のどこを嘆いたらいいものやら取っかかりがないんです。んー、なんとも不思議な体験でした。別に不思議じゃないか。
さて、この作品は作家の川瀬知代さんと一緒に作っていて「itsuka,(いつか)」という、未来も過去も現在も指していないようなユニット名で参加してます。川瀬さんの素敵な絵が、変わりゆく町をやさしく肯定してくれていています。会場にお立ち寄りの際にはitsuka,による「つつじヶ丘・仙川帖」をぜひご覧くださいませ。1ページあたり7〜8秒くらいかけてご覧いただけるとちょうどよいペースかと思われます。ちなみに弊社代表の服部は「ふるえだい帖」という作品を、webトップページのムービーを撮影してくれた印藤正人さんも参加されていて「都井岬帖」という映像作品を出展されています。展覧会は今月最後の日曜日、26日まで開催されています。
小坂逸雄(PR)

絵:川瀬知代